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Re: GNU gettext 0.10.36



笠原です。

* From: Ryuji Abe <raeva@xxxxxxxxxxxx>
* Date: Thu, 5 Apr 2001 14:05:55 +0900
> それはちょっと乱暴すぎではないですか? gettextが
> 「catalogのcodesetの変換はできないが、メッセージ
> の翻訳はできる」のは、それでも十分有用に思えます。

結局、どこで線を引くかということですよね。

たしかに有用かも知れませんが、libintl のソースを入れておかなく
ても、別途 GNU gettext をインストールしてもらえば、同じ効果が得
られます。

別途インストールする手間をユーザに強いる欠点と、libiconv のソー
スも同梱するとなると非常にサイズが大きくなるという欠点、libiconv
がないと文字コード変換ができないという欠点を見比べて、出てきた答
えが Abe さんと私で異なる、ということでしょうか。

私も、以前のように依存するライブラリが libintl だけで済むなら、
インストールの簡便さを考慮して、一緒に libintl のソースコードを
入れておくことに疑問の余地はありませんでした。けれども、0.10.36
が公開されて思うのは、特に日本語圏では gettext を使うなら libiconv
も積極的に併用すべきじゃないかという事です。

自分の使いたい言語のメッセージカタログは用意されているけれども、
文字コードが合っていなくてメッセージが化ける、というのは悲しいの
ですが、日本語ではこれが起きやすいです。個人的には、化けるなら英
語のほうがマシなので、「libintl が見つからなかったら --disable-nls
にしてしまう」というのでも、別に痛痒は感じません。

あとは、同梱はしないけど、build は一発で済むようにするという方法
も無いことはないです。`intl', `iconv' というサブディレクトリに 
libintl, libiconv のソースコードを入れておけば、コンパイルしてく
れるとか。手間は別途インストールするのと比べて、あまり変わらない
気がしますけど。
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                                    笠原 基之(かさはら もとゆき)