Namazu-devel-ja(旧)


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Re: --html-split (namazu-bug#10)



Hajime BABA <baba@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> >     - 短くわかち書き、長くわかち書き、両方を出力を切り替えたい
>
>これは、現在の KAKASI では、たぶん機構的に難しいですね。
>その辺は安直にできてますので。とくに分かち書き部分は。
>やるなら、改造よりは新たに書き起こす方が良さそうな気はします。
>
>ChaSen は最長一致を出力できますが、すももとか、BreakFast とか、そー
>ゆーのだとどうなんでしょうね。まあたぶんできるとはおもいますが。

複合名詞を短く切ったり長く切ったりする仕組みは最新の ChaSen 
に実装されたようです。後は辞書を整備するだけだったかな。でき
れば同じ機能が KAKASI にも欲しいなと思ったわけです。


> > おまけクイズ:
> > レイモンド・スマリヤン著、長尾確訳『無限のパラドックス』より
> > 封筒のパラドックス
>
>調整問題状況かな?慣習に従うのがもっとも安直でよろしい。

一時期この問題は僕の回りで大いに物議をかもしました。何でもう
1つの封筒に変えた方が得になるんだ? 納得いかんぞ、と。解答は
メイル末尾に添付しておきます。

似たような問題で bit 2000年 4月号 の悪魔の辞典に「宇宙人と 2
つの箱の問題」が載っています。こちらは哲学の未解決問題だとか。

-- Satoru Takabayashi

長尾確氏による訳注

  しかし、封筒を開けたあとは、金額を見たのだから、それを n と
  すると、残りの金額は n/2 か 2nである。この場合は、残りの封筒
  に 2/nが入っているか、それとも 2nが入っているかは確率が等し
  い値 1/2 にはならない。それは n/2 や 2nの値が一様な確率で正
  の整数上に分布してはいないからである。もしそれが一様な確率で
  分布しているなら、最初に封筒を開けたときにもらえる金額の期待
  値が無限大になってしまう。しかし、そんなことは不可能である。
  より大きな金額になればなるほど、その確率は小さくなっていくの
  だ。つまり、残りの封筒に 2nが入っている確率は、n/2 より小さ
  い。結局、封筒を開けたときに、得する金額は損する金額より多い
  が、得する期待値は 0 になり、交換した方が有利というわけでは
  ない。